学部長あいさつ

gakubutyou 学校教育を担う教員の仕事を広くとらえると、未来を担う子どもたち一人ひとりが持っている力、可能性を伸ばす支援をする仕事だと言えます。そのためには、教員は、個々の子どもをしっかりとそして共感的に理解した上で、教科の指導をはじめとして、それぞれの子どもが持っている可能性を引き出す力を持つこと、そして、その力を常に高めていくことが求められています。一方、グローバル化や情報化など、社会の急激な変化に伴って、学校現場でも様々な教育課題が生じており、その課題解決に向けて協働して適切に対応できる力も教員には必要とされています。また、社会が変化するスピードは速くなり、今求められている知識が将来にわたって使えるかどうかはわからない時代になりつつあります。そのため、新たな変化にも対応できるよう、常に学び続ける姿勢が教員には求められています。

 

 このような社会的状況のなか、山口大学教育学部は、自らの役割を「地域密着型」として位置づけ、山口県および市町の教育委員会や学校教育現場と連携し、実践型教員養成機能への質的転換を図ることとしました。それに伴い、学部は、平成27年度より教員養成に特化し、その機能強化に努めています。具体的には、1年生の早い段階から学校現場での体験を取り入れ、教育実習をはじめとした学校教育現場での学びを大切にし、その学校現場での学びと学部での学びを結び付け、それを積み重ねていくことにより、教員としての基礎的な資質能力を身につけていく仕組みづくりに努めています。また、大学院では、平成28年度より、教育学研究科の中に専門職学位課程(教職大学院)を設置し、県内の学校を学びの拠点とし、学校での教育実践や教育課題解決に向けた取り組みとそれに関する大学での理論的な学びを融合することにより、教員としてのさらなる資質・能力の向上を図っています。さらに、既存の修士課程においても、2年間を通して定期的に学校現場での実践を積み重ねる仕組みを取り入れています。

 

 本学部では、平成17年度から「ちゃぶ台方式」による協働型教員養成・教職研修事業(「ちゃぶ台」プログラム)の取組を進めてきました。上座も下座もない円卓である「ちゃぶ台」を取り囲むように、学生も教員もみんなが同じ目線に立ち学びを創造したいとの想いのもと、取り組まれてきたものです。このプログラムでは、学校現場での教職体験や活動に学生自らが主体的に臨み、そこで生じた様々な教育課題の解決に向けて、学生と現職教員や大学教員などが協働して取り組む本学部独自の方式を取っています。また、平成19年度からは、初任、若手の教員を対象としたプログラムも展開しています。これらの取組は、教育現場と大学との往還的、協働的な取り組みであり、現在、本学部や研究科が進めている教員養成機能の強化や教員の資質・能力の高度化のベースになっているものと言えます。

 

 このように、山口大学教育学部および教育学研究科では、学校現場での学びと大学での学びのいずれも大切にしながら、実践的指導力の基礎を身につけた教員の養成や若手やミドルリーダとしての教員の資質・能力の向上に貢献することを目指しています。是非、本学部、研究科での学びへの参加をお待ちしています。

 

 最後になりましたが、山口大学教育学部および教育学研究科は、地域の方々、山口県教育委員会および各市町教育委員会、そして本学部同窓会の皆さまから日頃より多大なるご支援、ご鞭撻を賜っております。ここに心より感謝を申し上げます。今後も、地域にとって、また山口県の教育にとって有為な人材を輩出することを志していきたいと考えております。今後ともよろしくお願いいたします。

 

教育学部長 丹 信介

 

〒753-8513 山口市吉田1677-1 TEL/FAX:083-933-5300/5304(教育学部・代表)
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